Re-roofing
カバー工法
カバー工法は重ね葺きとも呼ばれるように、既存の屋根材の上から、新しい屋根を被せる工法です。
最も多いのはスレートから金属屋根(ガルバリウム鋼鈑)を被せる工事です。
葺き替え工事と比べて既存の屋根を解体しないためコストが安くなり、また工期も短くなります。
こちらでは、カバー工法についてメリット・デメリットや作業の流れについてご紹介いたします。
こんな屋根の症状に注意!
下記のような症状がでていたら、一度無料点検をご検討ください。
雨漏り
屋根のカビや苔
ひび割れや欠け
屋根は目につかない場所ですが、日々雨風や気温変化、紫外線に晒されてゆっくりと劣化しています。
屋根もメンテナンスを何もせずほったらかしにしておくと劣化が早くなります。いつメンテナンスをすればいいのかわからない、という方は台風のなど悪天候の後に点検をされてみてください。
屋根のメンテナンスサイクルは8~12年と言われています。この年数でリフォームするわけではなく、塗装や板金などに異常がないか点検する年数の目安です。
雨漏りなどの被害が出てからはじめて異常に気付くことが多く、内部まで被害が進行していた場合、工事費用が高額になってしまいます。そうなる前に定期的な点検をすることで大切なご自宅の寿命ものばすことができます。
葺き替え工事との比較
カバー工法は、今ある屋根材を撤去せず、新しい防水シートを張り、その上に新しい屋根材を張って被せます。
そのため防水シートと屋根材という二つの防水機能が新しくなります。
葺き替えと違って既存の屋根と下地材をそのまま利用するため、下地材の傷みが激しい場合にはカバー工法は施工できません。
カバー工法 | 葺き替え工事 | |
---|---|---|
既存の屋根材 | 残して上から被せる | 撤去 |
下地材 | 残して上から被せる(既存の下地材・屋根材の上に防水シートを敷く) | 野地板は補強、防水シートは交換 |
費用 | 安い(撤去・処分代が抑えられる) | 高め(カバー工法の1.2~1.5倍) |
期間 | 短い | 長い |
耐震性 | やや低い(既存の屋根材に被せるため重くなる) | 高い(金属屋根の場合軽くなる) |
※下地材はカバー工法でも野地板を既存屋根の上に張り増しするなど屋根の状態によって異なります。
屋根カバー工法のメリット
工事費用を抑えられる
現在お使いの屋根を撤去しないため、屋根の解体・撤去費用が不要になり、その分工事費用を抑えることができます。2004年以前の古いスレートなどにはアスベストが含まれていることがあり、その場合には追加で20~50万円ほど必要になります。カバー工法の場合はこちらの費用も不要になります。
工期が短くなる
カバー工法では屋根材の解体・撤去という工程が不要になります。工期が少ない分、リフォーム工事が早く終了します。
屋根の遮音性・断熱性の向上
カバー工法は既存の屋根の上に新たに屋根材をかぶせる二重構造になるので、屋根にあたる雨音が軽減される防音性や、夏の熱気や冬の冷気を通しにくくなる断熱性の向上に繋がります。
屋根カバー工法のデメリット
屋根が重くなる
既存の屋根の上に新しい屋根を被せるため屋根が二重になり、その分屋根全体の重みが増します。屋根の重量が増すと建物への負荷が増え、地震の際の揺れが大きくなります。そのため一般的にカバー工法では軽量な金属屋根を用いることが多いです。
今後の屋根修理費用が高くなる
カバー工法は屋根が二重になることでメリットもありますが、もしも工事の後で雨漏りなどが発生した時に二重の屋根を調査しなくてならず、原因の特定が困難になり、手間が余計にかかった分、修理代が高価になる可能性があります。
屋根の状態によっては施工できない
下記にあるように、現在使用している屋根材の種類や屋根の状態によっては施工することができません。
屋根カバー工法ができない屋根
瓦屋根やセメント
瓦屋根など厚みがあり、表面が波打っている屋根材には、金属材を屋根にしっかり固定できないためカバー工法の施工は困難です。
雨漏りなど内部の傷みが激しい屋根
雨漏りが屋根の内部にまで浸食しているなど、屋根下地や躯体にまで痛みが発生している屋根には、カバー工法をしてしまうとそのまま内部で痛みが進行してしまう可能性があり、おすすめできません。コストはかかりますが屋根をはがして下地など痛みを内部から修復することが長期的に家を守ることになります。
一度カバー工法をした屋根
一度カバー工法を施工した屋根にはもう一度カバー工法を施工することはできません。
弊社のおすすめ屋根材については下記をご覧ください。
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